fc2ブログ

日々感じたことや、楽しんだこと、自分の音楽活動などなど・・・大好きな写真もUPしていきます~ 

盤古大王 ♪

私の育った町の 秋祭りのメインは 「神楽」だった

夕方から 深夜まで、色んな演目が小さな舞台の上で踊られる

踊りと 語り・・・伴奏は太鼓だけ

    中央五郎王子とは そも某しが事にて候 ~ ♪ 

     トン トン トン トン トトン と トントン トトン ト トントン~~ ♪

当時、小学生だった私は 太鼓を叩く父の隣で その音の響きをずっとお腹に感じながら

何を言ってるのか まったくわからないセリフを 聞いていた

最近調べてみたら

      死期が近づいた大王様は、4人の王子を呼んで 

      春・夏・秋・冬 の90日づつを与えるから、仲良くおさめなさい と言った

      その後、后の宮を呼んで、もうすぐお別れだから、4人の王子に季節を分けたから

      あなたにも、鼓や鏡を譲るから、私を思い出したい時は 鼓を打って思い出して

      てな事を言ったら・・・

      お腹にもう1人 子どもがいるから、その子にも・・・

      と、びっくり発言

      てな感じで、生まれた五郎王子。 自分にも何日か分けて欲しいと

      4人の王子と ケンカになり・・・

      仲裁に入ってくれた門前法師 

      火の雨を降らすだの、大地震を起こすだの、天地を暗闇にするだのと

      王子たちを脅かすが聞き入れない

      結局五郎王子は、4王子から 18日づつ 72日と、うるう月を手に入れて

      やっと納得する。

そんな話しだそうな・・・

このおはなしだけでも53ページもある台本を、父は全部覚えていたのだ

太鼓叩きは、舞子がセリフを忘れた時のために、全部覚えてる人がやるんだって

久しぶりに見た神楽は、私を小学生に戻してくれる

帰り際に見上げた石段の端っこに、40年前父が建てた鉄骨の灯篭が

暖かく 照らしてくれた

神社




スポンサーサイト



0 Comments

まだコメントはありません

Leave a comment